2018年08月26日

知財テーマブログの最新記事:『五輪』が危ない(10)

 私の知財テーマブログに、五輪関係の最新記事1本(『五輪』が危ない(10))
 を掲載しました。

 前回までで、出願商標『五輪』は、
 商標法4条1項6号の特許庁による拡大解釈によって、 
 特許庁の審査で以下の取扱いがなされうることを説明しました。

A.商標法4条1項6号の特許庁による拡大解釈が妥当である場合
(ケース1)『五輪』が商標法4条1項6号の「表示する標章」に含まれ、
  何人による出願商標『五輪』も登録されないことになるが、
  商標法4条2項も自動的に拡大解釈され、
  IOCは商標法4条1項6号の例外規定たる商標法4条2項が適用され、
  IOCの出願商標『五輪』には、商標法4条1項6号は適用されない。
(ケース2)『五輪』が商標法4条1項6号の「表示する標章」に含まれ、
  何人による出願商標『五輪』も登録されないことになるが、
  商標法4条2項は自動的に拡大解釈されず、 
  IOCの出願商標『五輪』には、商標法4条1項6号の例外規定たる
  商標法4条2項が適用されず、商標法4条1項6号により拒絶される。

B.商標法4条1項6号の特許庁による拡大解釈が不当である場合
  商標法4条1項6号の立法趣旨(権威尊重・国際信義上)の観点から、
  商標法4条1項6号の「表示する標章」に『五輪』を含めることは不当で、
  IOCの出願商標『五輪』には、
  商標法4条1項6号も商標法4条2項も適用されない。。

C.A(ケース1)及びBの場合

  IOCの出願商標『五輪』は、
  新聞記者の創作後80年間にわたり我国大衆が自由使用できるという
  商標使用秩序が形成されている状況下で、、
  商標法4条1項7号(公序良俗違反)が適用され拒絶される。

******

 今回は、特許庁が、
 産業構造審議会知的財産分科会商標制度小委員会商標審査基準
 ワーキンググループによる検討を通じて、
 上記の商標法第4条1項6号を拡大解釈するに至った経緯について、
 考えてみたいと思います。

 リンク先を以下にリストにしました。
『五輪』が危ない(10):特許庁による商標法第4条1項6号の拡大解釈の検討経緯
『五輪』が危ない(9):特許庁による商標法第4条1項6号の拡大解釈は何かの間違いか(U)
『五輪』が危ない(8):特許庁による商標法第4条1項6号の拡大解釈は何かの間違いか(T)
『五輪』が危ない(7):特許庁による商標法第4条1項6号の根拠なき拡大解釈
『五輪』が危ない(6):IOCはどう考えるべきか
『五輪』が危ない(5):『五輪』は『オリンピック』に類似するか?
『五輪』が危ない(4):特許庁はどう考えるか(U)
『五輪』が危ない(3):特許庁はどう考えるか(T)
『五輪』が危ない(2):用語の解説
『五輪』が危ない(1)
Crisis of ‘五輪’('go-rin)
東京オリンピック関連の出願・登録商標一覧(2018年5月)
2020年東京オリンピックの開催都市契約を読んでみた
北海道新聞に掲載されたオリンピックの知財管理に関する私のコメント
オリンピック憲章の翻訳文は早急に見直すべきではないか
posted by Dausuke SHIBA at 12:41| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ