2017年02月21日

『朗読劇 こころ』新宿より漱石に愛を込めて(その2)

〔劇団員〕
 天辰座長が、適材適所で採用した、朗読劇の出演者となる劇団員を紹介しましょう。

●イケメントリオと三雲先生●
 早稲田OBの天辰座長が、遥か後輩を含むいずれ劣らぬイケメン3人を配しました。

 今回の公演の実質的な主役である「若い頃の先生」を演じる関井君、
 「お嬢様」に失恋して自殺を図る影の主役「K」を演じる松澤君、
 手紙を読んで「今の先生」の秘密を知り衝撃を受ける「私」を演じる本田君。

 関井君は、『北の大地の詩』で振付け・出演をしたプロパフォーマーです。

 今回は、背筋すっきりと和服を美しく着こなし、さすがの安定した朗読と演技でした。
 左が「若い頃の先生」の関井君、右が「お嬢様」の高木さん。
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 松澤君は早大法学部で憲法学を志す一見真面目な長身の学生で、
 お嬢様への片想いに悶々と苦しむ苦学生を実感込めて演じています。

 本田君は、若きテレンス・スタンプを彷彿とさせるハーフの美青年で、
 「今の先生」と互いに惹かれ合うという妖しいBL設定にピッタリです。

 左が「K」の松澤君、中央が「私」の本田君、右が「今の先生」の三雲先生。
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 三雲先生は、区議・弁護士という多忙な公職の合間のどこに
 こんなことをする時間があるのだろうかと思ったのですが、
 アラフォーの「今の先生」を、
 忙しさにかまけた泥縄練習も顧みずにズーズーしく演じています。

 「若い頃の先生」(左、関井君)が年とってもこうはならないのではないか
 (「今の先生」(右、三雲先生))と訝しかったのですが、
 慣れると、影の薄い「今の先生」にピッタリと思えてくるところは、
 やはり天辰マジックなのでしょうか。
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 4人ともみな、声がセクシーでよく通り、劇団3人娘もウットリしておりました。

●劇団3人娘と本田さん●
 それぞれ劇団に所属する舞台俳優の卵である3人娘は、
 広岡さん(左から2人目)、榎本さん(左から3人目)、高木さん(右から2人目)です。
 左端の美熟女は豊永さん、右端の美熟女は野田さんです。
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 広岡さんは、民芸所属の役者の卵で、
 普段着になるとまだ制服が似合いそうな清純な外見と、
 「カリガリ博士」などの古典的な表現主義映画が大好きで、
 エロ・グロ・BL・GG何でもOKの内面とに、相当なギャップがあります。
 将来は、杉村春子ばりのひねくれ切った性格俳優の道が開かれています。

 榎本さんは、ピアノ演奏もする劇団員で、年に2回は感極まって泣けてくるときがあり、
 今回の公演の最後の挨拶がその時であったようで、
 タイミングよく涙が溢れてきて、観客の感動を誘っていました。
 相当の演技派です。

 高木さんは、背が高く「お嬢様」にピッタリの容姿なのですが、
 主人公の「若い頃の先生」(関井君)と「K」(松澤君)に対して二股愛を仕掛け、
 2人を自殺に追い込むという、
 罪深い不気味なおっとりぶりが板についていてよかったです。

 森田さんは、「今の先生」の妻と「お嬢様」の母の二役ですが、
 夏目漱石の小説で描かれるミステリアスな何か想像してしまう和風の人妻役を
 なかなかの雰囲気で演じています。
 本業が歌手であるだけに、せりふも声量と力強さがあり、
 天辰座長が、朗読演技とは別に、森田さんのソロ歌唱の場面を用意しています。
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●美熟女カルテット●
 天辰座長の脱線・暴走演出を、がっちり受け止めて全体を締めてくれたのは、
 猪爪さん、早乙女さん、豊永さん、野田さんの美熟女カルテットです。

 猪爪さん(左端)と早乙女さん(左から2人目)は、貫禄のナレーションを担当され、
 豊永さん(左から3人目)は着物の着付けを担当されたいかにも新宿粋人の風情。
 広岡さんと榎本さんが、美熟女に圧倒されて小さくなっていいます。
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 野田さん(左)は役者もされており、今回何役もこなし天辰座長をサポートされました。
 「私」の美青年の本田君(右)と並んでお似合いと思える着物の着こなしです。
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●叔父さんを演じた二人のおじ様●

 伊藤さん(前列右から2人目)は「若い頃の先生」(関井君)の叔父さんA役を、
 山崎さん(前列左から3人目)は「若い頃の先生」に娘(広岡さん)を見合いさせる叔父さんB役を、それぞれ演技じられました(前列左端は、叔父さんBの妻を演じる豊永さん)。

 伊藤さんは、師匠について踊りの修行をされており、
 今回の舞踏場面の振付けをされたロマンスグレーの紳士で、
 独り身の「若い頃の先生」が故郷に戻ると何かとこまめに世話を焼く叔父さんAにピッタリです。

 山崎さんは、本業が行政書士・税理士の先生で、
 「若い頃の先生」から預かった財産を使いこんでしまう人のよい叔父さんBの役を、
 そのような相談に日ごろ接していらっしゃるせいでしょうか、
 大変にリアルに演じていらっしゃいました。
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 天辰座長の手のひらで踊ってくれそうな劇団員のように思えましたが、実際は、
 天辰座長の演出が脱線・暴走するのもうなづける、
 一癖も二癖もあって一筋縄ではいかない方々のようでした。

(続く)
posted by Dausuke SHIBA at 09:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台・ライブ
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