2018年08月18日

知財テーマブログの最新記事:『五輪』が危ない(8)(9)

 私の知財テーマブログに、五輪関係の最新記事2本
 (『五輪』が危ない(8)(9))を掲載しました。

 前回、
 「商標審査基準第12版(平成28年4月1日)以降の
  商標法第4条1項6号の拡大解釈によって、
  『五輪』が商標法第4条1項6号の対象標章になっており、その結果、 
  商標法第4条2項が自動的に拡大解釈されてしまうことになります。」

 と説明しましたが、今回、改めて考えてみると、
 特許庁は上記の取扱いをしたいと思っているようですが、
 論理的には、以下の考え方もあることがわかりました。

 商標審査基準第12版(平成28年4月1日)以降では、
 商標法第4条1項6号の拡大解釈することを説明していますが、
 商標法第4条2項は商標審査基準に掲載されていないので、
 商標法第4条1項6号を審査運用上拡大解釈するだけでは、
 商標法第4条1項6号を引用する4条2項が自動的に拡大解釈されることは
 ないともいえます(そこまでいくと法改正なく内容を変えるに等しいので)。

 すると、
 商標法第4条1項6号は拡大解釈され、
 商標法第4条2項は拡大解釈されずに条文通りに4条1項6号を引用する
 ことになり、
 2つの条文に関係する同じ条項の範囲を違えて審査運用されることになります。

 そうなると、論理的には、
 IOCの出願『五輪』が商標法第4条1項6号の審査運用で拒絶されてしまう
 という少々驚かざるを得ない状況になりうるということです。

 『五輪』が危ない(8)(9)では、以上を詳細に考察しています。 

 リンク先を以下にリストにしました。

『五輪』が危ない(9):特許庁による商標法第4条1項6号の拡大解釈は何かの間違いか(U)
『五輪』が危ない(8):特許庁による商標法第4条1項6号の拡大解釈は何かの間違いか(T)
『五輪』が危ない(7):特許庁による商標法第4条1項6号の根拠なき拡大解釈
『五輪』が危ない(6):IOCはどう考えるべきか
『五輪』が危ない(5):『五輪』は『オリンピック』に類似するか?
『五輪』が危ない(4):特許庁はどう考えるか(U)
『五輪』が危ない(3):特許庁はどう考えるか(T)
『五輪』が危ない(2):用語の解説
『五輪』が危ない(1)
Crisis of ‘五輪’('go-rin)
東京オリンピック関連の出願・登録商標一覧(2018年5月)
2020年東京オリンピックの開催都市契約を読んでみた
北海道新聞に掲載されたオリンピックの知財管理に関する私のコメント
オリンピック憲章の翻訳文は早急に見直すべきではないか
posted by Dausuke SHIBA at 08:30| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ
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